母がこどもの日だからねと言って、太巻きやいなり寿司を大量に拵えています。

私は海苔巻きを巻くのが結構好きで、色々作るのですが、母の海苔巻き（かんぴょう、きゅうり、桜でんぶ、卵焼き 沢庵入り）を夜中にちょいと味見したら美味しくて止まらなくなってしまいました。それからはまぁ夜中でもたまにはいいかと自分を甘やかして、ちょいちょいもぐもぐしてました。

母（おふくろ）の味って、すごくパワフルですよね。いとこの家は、めっちゃ健康志向で卵焼きには塩をひとつまみしか入れないので、全然味がない卵焼きで育ったのですが、いとこにとっては、味なし卵焼きが、おふくろの味らしいんですね。

いとこは昔、うちの母の卵焼きを食べて『甘すぎて食べられない…』と残したそうです。

私は母の甘い卵焼きが大好きなんですが、おふくろの味って、美味しいまずいの問題ではないんですよね。なんかいとこの家の、味なし卵焼きの話を聞いてから、そんな気が強まっています。私の子どもからも、いつか私の料理を懐かしく、他とは比べられない美味しさがあると思われる日が来るのでしょうか。